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かえるのうちに

旧名「志太めぐり道草録」 志太の地をよろよろと彷徨するカエルがかえるうち

静岡駅ビルのコロンバンの思い出

コロンバンってのは洋菓子屋ですが、そこがやってた喫茶店の思い出話をするよ。パフェがうまかったんだ。

昔、静岡駅ビルのパルシェの中に、コロンバンの喫茶店があった。

駅のホームから降りてくると、北側にパルシェ2階に直接入れる改札があるでしょう。そこからパルシェへ入ってすぐの右手。今パルシェ改装工事中なんだけど、工事直前までは珈琲館という喫茶店があった。そこがコロンバンのあった場所だ。

自分が最後にコロンバンに入ったのは、もう四半世紀前のことになるだろうか。子供の頃、母親に連れられて入る店だった。なにしろ駅直近という便利なところにあったので、わりとよく行ったおぼえがある。

店内は白基調の上品な内装で、提供されるメニューは簡単な洋食とデザート。いつも同じものばかり食べていたから他のメニューについてはよくおぼえてないんだけど、この店で初めてドリアを食べてとてもおいしかったことや、すごくおしゃれな盛り付けのクレープを弟が頼んで衝撃を受けた記憶がある。

今はそこらのコンビニで小洒落た食べ物がいくらでも買えるけど、当時はそんなものなかった。我がど田舎村ではファミレスもまだ珍しかった時代だ。自分にとって洋食といえばコロンバンだった。西友4階レストランのお子様ランチは洋食ではなかった。

で、自分にはコロンバンでほぼ毎回決まって頼むメニューがあった。パフェである。

イチゴパフェ、チョコレートパフェ、フルーツパフェの3種類があったと思う。自分が頼むのはイチゴかチョコレートのどちらか。すっと背の高いほっそりしたガラスの器に、アイスクリームやフルーツ、そしてたっぷりの生クリームが美しく盛り付けられている。

この生クリームがおいしかった。やや固めの泡立て具合が独特な、洋酒のような風味がほんのり感じられる他では食べたことのない味だった。クリームにスプーンを入れたときに感じるほんの少しの抵抗とか、口に含んだときの香りとか、今でも思い出せる。本当においしかったんだよなー。

思えば自分はパフェが好きなのではなくて、コロンバンの生クリームが好きだったのだ。よそのパフェを食べても、どうも物足りなく感じてしまう。クリームに気合いが入っていないからだ。

パルシェからコロンバンがなくなったのがいつだったか、おぼえていない。もしかしたら自分が静岡を離れているあいだのことだったのかもしれない。コロンバンは今でも東京などで喫茶店やってはいるんだけど、かつてのようなパフェがあるかどうかは不明。また食べたいなぁ。