読書感想文を書いたぞ
仕事で書類を作らねばならぬのが嫌すぎて読書感想文を書くことにしました。
この夏は久々に本をよく読みました。身体を壊して外出できなかったからだ。
それと、どうやらストレスが溜まると物語を摂取したくなるらしい。
その状態を超えて更なる負荷を受けると糖分の過剰摂取が始まり結果たいそうデブったわけですが、それはともかくとして読書感想文だ。
- アキヨシ カズタカ 『かたるし ~ののかの国東不思議探訪~』
- 長代ルージュ 『イヴとイヴ』
- 奥瀬サキ 『低俗霊狩り 【完全版】』全5巻
- 宇佐美まこと 『骨を弔う』
- 根深 誠 『イエティ ヒマラヤ最後の謎〝雪男〟の真実』
- 坂口安吾 『桜の森の満開の下』 『夜長姫と耳男』
志太平野の戦と山城のこと
8日の土曜日のことなんだけど、焼津市歴史民俗資料館の公開講座「志太平野の戦と山城」を聴きに行ってきたよー。講師は焼津市史編集員をつとめられた河合修先生、小川城の調査などにも関わられた方だ。
今回の講座の内容は、駿河国における室町時代から戦国時代にかけての山城について。1時間半くらいだったか、濃いお話でとても楽しかった。
そのなかでも特に興味深く思ったのが、駿府界隈は武田が侵攻してくるまでは比較的平穏だったので山城が発達しなかったって話。
室町時代以降の駿河国の歴史の流れを大雑把にいえば、今川による支配の確立からやがて衰退へ、松平の離反と武田の侵攻、そして徳川と武田の勢力争いへってな感じである。
で、今川が元気だったころの戦って、だいたい遠くのほうで戦ってる。たとえば川根本町の徳山城とか静岡市の安倍奥のほうとか、あるいは幕府の命を受けて関東へ出向くとか。この時代、志太平野では目立った戦がなかった。例外は藤枝市葉梨地区を舞台とする今川家のお家騒動、花倉の乱くらいか。
城とは戦争のための施設なのであって、戦が少なかった志太平野では本格的な山城が築かれなかった。堀切は飛び越えられるほどに浅く、曲輪がない城もあり、それらは少なくともそこに籠ってむっちゃ頑張って戦おうって感じはない。これら微弱な堀切や土塁は城の範囲を示すものであって、敵を防ぐことはそもそも意識されてなかったかもしれない。ってなお話だった。
うちの近所の城址ってどれも痕跡がはっきりしなくて、ミカン畑とか造成したときにならされちゃったのかしらーと思ってたのだが、この説が正しいならそもそも最初から地味だったかもしれないのだな。とすると、その地味な痕跡が現在に残ってるって逆にすごい。気候が良くなったらまた見てこよーっと思いました。
そういえば歴史民俗資料館では秋から城址に関連する展示やるって言ってた。そっちも楽しみねー
関連リンク:焼津市/焼津市歴史民俗資料館