雉 in 朝比奈川

今年は酉年だな。というわけで、去年の6月に見た雉の話をする。

キジ

それは6月初旬の晴れた日のこと、焼津市内の朝比奈川の堤防上を歩いていたら、対岸の方角から子犬がキャンキャン鳴いているような声が聞こえてきた。

誰かが犬の散歩でもしているのだろうか。しかし何か違和感がある……と思って、声が聞こえてくる方向を見たら、川の中州に黒いデカい鳥がいた。雉だった。雉の雄が吠えてた。

初めて野生の雉を見た私は大興奮。思ってたよりはるかにデカい。そして黒い。

写真なんかで見ると、雄の雉って光沢ある緑の羽できれいな感じだ。しかし私があの時見た雉は真っ黒でちょっと異様な存在感があった。白く乾いた河原の真ん中で目立ち過ぎなのだった。

雉は見ているあいだ中ずっとキャンキャン鳴いていたが、さて彼は何をあのように呼ばわっていたのだろう。なわばりを宣言する「ケーン」という声というのがあれだったのだろうか。ホロ打ちはしていなかった。

場所は国道150号の橋の上流側、焼津市中里の若宮八幡宮の近く。中里水防倉庫のあるあたり。かなり騒々しいところだが、近くに高草山があるし、まぁ雉くらいいても不思議ではないな。

キジ

焼津市内で雉が見られる場所といえば高草山だが、旧大井川町静浜基地にもかなりの数が棲み付いていて、あの周辺では頻繁に姿が見られるらしい。うちの家族が言うには、あのあたりのとあるお宅に大量の雉が集まっているところを見たことがあるとのこと。ごく普通の民家の庭に雉がぎっしりだったそうな。それ本当に雉か。鶏の見間違いだったりしない?本当に雉なら一度見てみたいな。